今回は、共通鍵と公開鍵に関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
目次
・共通鍵暗号方式の概要
・公開鍵暗号方式の概要
・2つの暗号方式の長所・短所
暗号は、情報の機密性を確保するために重要な技術です。情報化が加速する今日においては、暗号は必要不可欠なセキュリティ技術であり、サービス開発に携わるエンジニアのみならず、企業で働く全ビジネスマンがその種類と仕組みをある程度理解しておく必要があると言えます。
そこで本サイトでは、これから暗号に関する話題を連載していきたいと思います。まず、本記事では、暗号の基本である2つの方式に焦点を当てて紹介します。
暗号とは、情報を秘匿するための手法です。暗号化された情報は、それを復号する鍵を持たない者には解読することができません。暗号は、古代から軍事や外交など、さまざまな分野で使用されてきました。
暗号には、大きく分けて2つの方式があります。1つは、共通鍵暗号暗号方式です。共通鍵暗号方式では、送信者と受信者が同じ鍵を共有して暗号化と復号を行います。もう1つは、公開鍵暗号です。公開鍵暗号では、送信者は受信者の公開鍵を使用して暗号化し、受信者は秘密鍵を使用して復号します。
共通鍵暗号方式とは、送信者と受信者が共有する鍵を使用してデータを暗号化・復号する暗号方式です。暗号化と復号に同じ鍵を使用するため、暗号化されたデータを受信するには、送信者と受信者が同じ鍵を持っている必要があります。
公開鍵暗号方式とは、公開鍵と秘密鍵という二つの鍵を用いて、データの暗号化と復号を行う暗号方式です。公開鍵暗号方式は、送信者が受信者の公開鍵を使用してデータを暗号化し、受信者が秘密鍵を使用してデータを復号します。
共通鍵暗号方式の長所と短所について見ていきましょう。
共通鍵暗号方式は、比較的簡単なアルゴリズムで実装されています。したがって、暗号化と復号を高速で処理することができます。
共通鍵暗号方式では、データをやりとりする人ごとに鍵を作る必要があるため、やりとりする相手の数が増えれば、その分だけ管理する鍵が増えます。したがって、鍵の管理が大変となってしまいます。また、鍵を相手に共有する通信が第三者に傍受・解読されてしまう可能性もあります。
公開鍵暗号方式の長所と短所について見ていきましょう。
公開鍵暗号方式では、データのやりとりをする人ごとに鍵を増やす必要はありません。データの送信者は、公開されている公開鍵を用いれば良いのです。したがって、鍵の管理は共通鍵と比べて格段に簡単になり、安全性も高まります。
公開鍵暗号方式では、複雑なアルゴリズムが使われています。したがって、計算量が大きくなり、暗号化と復号の処理速度が遅くなってしまいます。
本記事では基本的な暗号方式である共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式について紹介しました。次回は、共通鍵に注目し、その仕組みやアルゴリズムなどを紹介しようと思います。
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