今回は、開発手法に関する内容だね!
この記事を読めば、適切な開発手法がわかりますね!
目次
本記事では、ソフトウェアやハードウェアの開発で利用するウォーターフォール開発とアジャイル開発について紹介します。
本記事は、システム開発において開発手法を検討しているプロジェクトリーダーやエンジニアを対象としています。
ウォーターフォール開発とは、初めにプロジェクトの計画やシステムの要件定義・設計を決め、プロジェクトに変更がないという想定の下で、開発を進めていく開発手法です。ウォーターフォール開発では以下の 6 つのフェーズに分けて開発を進めます。
1. 要件定義
2. 設計
3. 実装
4. テスト
5. 運用
6. 保守
ウォーターフォール開発は、各フェーズが連続して行われることから、滝のように下っていく様子から名付けられました。各フェーズは、前のフェーズが完了するまで開始できません。
アジャイル開発とは、ソフトウェア開発プロセスの一種です。このプロセスでは、開発を以下の 4 つのフェーズに分けて進めます。
1.ユーザーストーリーの作成
2.スプリント計画の作成
3.スプリント実行
4.スプリントレビューとスプリントレトロスペクティブ
アジャイル開発は、各フェーズが短い期間で繰り返されることから、アジャイル(俊敏な)という名前がつけられています。各フェーズは、短い期間で完了するため、変更に柔軟に対応することができます。また、アジャイル開発では、ユーザーストーリーをベースに開発を進めます。ユーザーストーリーとは、ユーザーが求めている機能や要件を簡潔にまとめたものです。ユーザーストーリーをベースに開発することで、ユーザーのニーズをより正確に捉えることができます。
ウォーターフォール開発の強みは、システムの仕様を含めたプロジェクトの計画を初めに決めることにあります。これにより、開発メンバーは、進捗状況やスケジュールを簡単に把握できるようになります。また、プロジェクトリーダーがプロジェクトの予算や限界、納期を見通すのも容易になるでしょう。
しかし、初めに開発に関する重要な部分をすべて決めてしまうことで問題が起こる場合もあります。例えば、前提状況等が変更した場合には、計画を一から立て直さなくてはなりません。また、開発途中での顧客の要求を取り入れて仕様を変更することも難しくなってしまいます。
アジャイル開発は、計画段階で厳密な仕様を決めないため、開発途中での仕様変更や追加に対して柔軟に対応することができます。また、システムを機能ごとの小さな単位に分けることで、不具合が発覚した際の対処も小規模なもので済みます。
しかし、計画段階で厳密な仕様を決めないことはデメリットにもなります。アジャイル開発では、開発の方向性がブレやすく、また、開発メンバーがスケジュールや進捗具合を把握するのも難しくなってしまいます
ウォーターフォール開発とアジャイル開発のどちらを採用するべきかは、どのようなシステムを開発したいかによります。大規模、または途中で仕様変更がなさそうなシステムは、ウォーターフォール開発が向いています。一方、小規模、または途中で仕様変更がありそうなシステムは、アジャイル開発が向いています。また、開発の序盤や終盤はウォータフォール開発を、中盤はアジャイル開発を採用するといったように、工程や時期に分けて2つの開発手法を組み合わせる手法も考えられます。これはハイブリッド開発と呼ばれ、近年注目されている開発手法となっています。
本記事では、ウォーターフォール開発とアジャイル開発について紹介しました。ウォーターフォール開発は進行を容易に把握できる一方で、仕様変更に弱く、アジャイル開発はその逆でした。実際の開発では、それぞれのメリットとデメリットを考慮したうえで、どちらを採用するべきかやどう組み合わせるかを決めると良いと思います。
各種お問い合わせ